粉瘤（アテローム）

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治療法の紹介

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  くりぬき法

  通常サイズの粉瘤では、縫合が不要なほど小さな孔を開ければ済みます。やや大きめの場合でも、最小限の縫合に抑えられます。
  ただし、大きめのものや炎症が強いものは治癒まで時間がかかることもあります。炎症が強い場合には縫合ができないことがあります。
  
  ◇ 長所：最小限の傷跡。炎症があっても手術可能。抜糸不要（縫合しない場合）。
  ◇ 短所：大きい粉瘤には不向き。紡錘形切除法の方が傷の治りが早い場合がある。
  
  小さな孔を開けて、まずその内容物を摘出し、次に嚢腫壁ごと粉瘤を引っ張り出します。
  手術自体は約10分ほどで終わり、当日から髪を洗ったりお風呂に入ったりすることも可能です。
  粉瘤の大きさが2cm未満くらいで、炎症があまりない時期に行うと、再発しにくくなります。
  痛みや出血も少なく、普段の生活にあまり影響が出ないのが特徴です。
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  切開法

  粉瘤を根本からしっかり通り除く方法です。何度も再発してるケースにも対応でき、再発の可能性が非常に低いのが特徴です。
  
  ◇ 長所：大きい粉瘤でも手術可能。1週間で抜糸可能(部位による)。
  ◇ 短所：くり抜き法よりもやや長い線状の傷跡。炎症を起こしていると手術できない。
  
  手術は部分麻酔で行い、時間は20〜30分ほど。摘出後は丁寧に縫い合わせて、7〜10日後に抜糸します。傷あとが線のように残ることはありますが、美容的に目立ちにくく仕上げるよう工夫しています。
  
  術後は、場合によってはガーゼなどでの圧迫固定や、一時的に運動を控える必要がありますが、「確実に治したい」と考える方にとって非常に効果的な治療法です。